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「裏切り者!」「守銭奴!」…サポーターの憎しみ生んだ“禁断の移籍”

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物議を醸す「禁断の移籍」に踏み切った齋藤学(写真:Getty images)

物議を醸す「禁断の移籍」に踏み切った齋藤学(写真:Getty images)

ルイス・フィーゴ(c)朝日新聞社

ルイス・フィーゴ(c)朝日新聞社

 2002年11月23日(現地時間)、バルサのホームスタジアム、カンプ・ノウにレアルの一員として乗り込んだクラシコでは、フィーゴが試合中にボールに触るたびにブーイングが飛んだ。そして、コーナーキックを蹴るためにボールに近づいたところで投げ入れられたのは、焼かれた豚の頭だった。スペインなどラテン系の国では、豚と犬は相手を侮辱するスラングになる。他にも、フィーゴの顔を印刷した100億ペセタ(当時の通貨)のニセ札が投げ入れられるなど騒然とした空気だった。

 こうしたことは、近年でも起こっている。今や世界最高ともされるドイツ代表GKマヌエル・ノイアーは、2011-12シーズンにシャルケからバイエルン・ミュンヘン(ともにドイツ)に移籍した。古巣との初戦では、シャルケのサポーターから「マヌエル・ノイアーの死をここに偲ぶ。2005-2011」と、痛烈なバナーが掲げられ、ウオーミングアップでも「裏切り者」という罵声を浴びせられた。

 2015年1月には、ベルギーでも物議を醸す事件があった。スタンダール・リエージュ対アンデルレヒトの一戦では、元スタンダールの主将でポルト(ポルトガル)へ移籍した後にアンデルレヒトに加入したMFスティーブン・デフールが出場。スタンダールのサポーター席では、仮面の男が剣でデフールの首を切って手に持っている巨大なビッグフラッグが出現した。あまりにも強烈な絵柄に大きな騒動になった。

 また、そのクラブ同士の関係性に加えて「守銭奴」と言われてしまうような高額サラリーを求めてのものと見られてしまう移籍もある。2006年にアーセナルから同じロンドンのチェルシーに移籍したアシュリー・コールは、当時チェルシーをロマン・アブラモビッチ氏が買収して高額投資が行われて有力選手を集めていた背景もあり、札束による移籍という批判を浴びた。彼には「キャッシュリー(お金の意味)・コール」という蔑称まで生まれ、長らくアーセナルサポーターから憎悪の対象になった。



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