「夫が片付けをしない!夫が家事をしてくれない!!」その理由が収納にあるとしたら
「夫が片付けをしない!夫が家事をしてくれない!!」その理由が収納にあるとしたら

 そろそろ大掃除の時期。どんなにキレイに片付けてもすぐに散らかるし、そもそもなぜ私だけが家事をしなきゃいけないの!? そんなモヤモヤを積もらせている女性は少なくないでしょう。男性の場合もあるかもしれません。でも、その原因が収納にあるとしたら……。家事シェアの専門家、NPO法人tadaima!の三木智有さんが「夫が家事をしない家の共通点」とシェアが進む収納の方法を解説します。これから来る大掃除をうまく使って、来年からはシェアできる家族になろう。

*  *  *

「夫が片付けをしない!夫が家事をしてくれない!!」そんな悩みを抱えているママさんはとても多い。どうにか夫を変えようと「褒めてみる」「形から入ってみる」「家事の大変さをとうとうと説明してみる」などいろいろと策を講じてみても、ちっとも夫は変わりません。

 そんなママに対してパパは、「ママがやるんだから、ママが使いやすい方がいいよなー」とか「そんなに気になるなら、気になる人がやればいいじゃん」と思っているのがたぶん本音。

 その結果、ママ自身がやりやすいように家の中はカスタマイズされていき、そのうちママしかわからない状態に……。最終的には諦める、と言う方向に向かうのは目に見えています。

 ママとパパが逆というケースもあるかもしれません。実はわが家がそうです。

 仕事柄、わが家では基本的な家事ルールは僕が主導権を持って決めています。片付け方や、洗濯物のたたみ方など僕が新しい情報を仕入れては試してみたりします。でも、その都度(勝手に!)変わるルールや、収納方法などに妻が付いてこられなくなってしまうのです。

 僕としては「見たら分るでしょ!」「同じようにしてくれたらいい!」なんて思っていた時期もありましたが、そうすると明らかに妻の家事に関しての主体性がなくなっていったのです。

 例えば、洗濯は妻の担当なのですが僕が勝手にたたみ方やしまい方を変えると、妻は「なんでこうやるの?」「どうやって畳んでいるの?」と疑問に思う。そして、僕の思っていたのとはちょっと違うたたみ方やしまい方になってしまいます。でも、それって妻が悪いんじゃなくてちゃんと情報をシェアしていない、僕の自分勝手だったのです。それからは、僕好みの収納方法や家事方法を追求するよりも、家族にとってやりやすい仕組みがどうしたらできるのかを考えるようになりました。

次のページ
家族を片付けから遠ざける収納!?