3歳以上なら、少し難しい遊びに挑戦してみてはどうだろうか。スーパーのチラシなら、商品の写真を切り取って紙や段ボールにはれば、お店屋さんごっこができる。新聞紙でスカートなどのお洋服を作ってもよい。はさみを使える子どもなら、ひたすら紙を切るだけでも楽しめるという。

 また、赤ちゃんの場合は、新聞紙を破る速さでびりびりする音を変えたり、顔の前にかざして“いないいないばあ”をしたり、新聞紙を広げてお布団にして寝転ぶだけでも、十分楽しめるという。

 しかし、自宅にいると家事で手が離せないこともある。林さんは、子どもに1人で遊んでもらいたい時には、お絵かきやシールはりがおすすめだという。壁に100円ショップでも売っている大きな方眼用紙などをはり、自由にお絵かきやシールはりをさせると、ストレス解消になるそうだ。大人が壁にはった大量のマスキングテープを、子どもにはがさせるのも楽しいという。

 筆者も2歳半の娘とチャレンジしてみた。新聞紙を、ひたすら一緒に破っていく。お互い無言だが、かなり飽きっぽい娘が、うっすら笑みを浮かべながら延々と破っている。こちらも思いっきり手を動かして破っていくと、びりびりという音になんだかそう快な気分になる。

 ひとしきり破った後、娘はひたすらくしゃくしゃにした破片を重ね始めた。聞いてみると、「飛行機」らしい。不思議な形になった物体を手に持ち、「ぶーん、ぶーん」と得意げに振り回している。まったく理解できないが、子どもの想像力ってすごい。

 最後はスーパーの袋に入れて、ボール遊び。すると、いつの間にか1時間が過ぎていた! 普段は家にいると、ついつい家事をやってしまうので、久しぶりに娘とじっくり遊んだ気がした。

 子どもと家にこもる時間が長いからこそ、楽しめる遊びもある。子どもとじっくり向き合えるし、筆者の場合は、部屋の散らかり具合が目に入り、掃除へのモチベーションが上がる、という効果まで得られた。雨の日は、無理にお出掛けせずに、今しかできないおうち遊びに興じるのもよいかもしれない。

(ライター・南文枝)

【関連サイト】
林さんのブログ ベビーリトミック教室~kukuru baby~
http://s.ameblo.jp/rito-smile/