手嶋龍一(てしま・りゅういち)/1949年、北海道生まれ。NHKワシントン特派員として冷戦の終結に立ち会い、FSX(次期支援戦闘機)を巡る日米の暗闘を描いた『たそがれゆく日米同盟』、湾岸戦争時の日本外交の迷走ぶりを描いた『外交敗戦』を発表し、注目を集める。2001年の同時多発テロ事件ではワシントン支局長として11日間にわたる昼夜連続放送を担う。独立後の06年に発表したインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』がベストセラーに。近著に『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師』(マガジンハウス)がある(撮影/写真部・岸本絢)