熟年の結婚は、子どもが成人していたり、すでに自活しているというケースが多いため、親の結婚に理解を示してくれる場合も多いのかもしれない。

「子どもは男3人。長男は結婚して落ち着きましたが、大学生のふたりには『あいつらは何言ってもわからないから』って、厳しいんです。お父さんって、男の子には強くあたってしまうものなんですかね。『親なんだから、そう言わずに話をしたほうがいいんじゃない』って一応は忠告したりもします。子どもに甘いだけじゃダメだっていう彼の気持ちもわかりますから。でも、私が言えるのはそこまでかな……。だけど、私が言えることは言っておこう、って思ってます」

介護は“親孝行デー”と親の引っ越しでひとまず解決

 ふたりの同居生活がスタートし、お父さんの体調もひとまず落ち着いたが、やはり家に残した老親のことは心配なあや子さん。

「私が一人っ子なので、急に家からいなくなったら、父と母が寂しいだろうからと、彼が“親孝行デー”を設けてくれたんです。彼が予定の入ることが多い金曜日に私が実家に帰って、土曜日に戻ってくるということに。金曜日って決めておくことで、私の父と母もその日を楽しみに待ってくれるようになりました」

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一生忘れられない結婚式