(1)性格を理解してもらうこと
(2)家族が親しくなること
(3)親族や友人を知ること
(4)金銭感覚のすり合わせ
(5)価値観のすり合わせ
これらは離婚理由で挙げられた項目と重なっており、この部分を怠ったカップルの方が、多く離婚しているということになりそうだ。恋愛中はいろいろなことが見えず、こうした日常的な部分を重視せず、愛情だけで暮らしていけると勘違いしがちだが、結婚はあくまでも「生活」。気持ちだけでは、赤の他人と長い間暮らしていくのには限界があることを知っておいたほうがいいだろう。
他にも、離婚経験者と有配偶者で大きな差が出たのが、挙式または披露宴・披露パーティーをやったかやらないかの違いだ。何が重要なのだろうか?
挙式経験者に、挙式を行ったことで得られたメリットを聞いたところ、離婚経験者より有配偶者が多く回答した項目は、「配偶者と自分の家族が親しくなる」「2人で時間や労力をかけて何かに取り組む」「2人で大きなお金を使う」「周囲に2人が認められたことを知る」「2人の価値観をすり合わせる」だった。
一方、披露宴・披露パーティーで得られたメリットについては「結婚のけじめを感じる」「自分の親族や友人を知ってもらう」「配偶者と自分の家族が親しくなる」「2人で大きなお金を使う」「自分と配偶者の家族が親しくなる」「互いの家族同士が親しくなる」「相手の親族や友人を知る」といった項目が選ばれた。
挙式と披露宴で、若干の違いが出ているところも面白いが、結婚式を行うことで、お互いの家族や親族・友人を知ることと、大きなお金を使うという経験は、その後の結婚生活においても、大きな意味を持ちそうだ。
一度は幸せを誓った2人であれば、できれば離婚は避けたいものだろう。それでも、離婚は決して悪いことではなく、明るい未来を運んでくれることもある。離婚も結婚も、大切なのは慎重に見極めることなのかもしれない。