また、サウサンプトンの3バックは守備においても、岡崎やヴァーディが得意とするサイドへの斜めの飛び出しを封じることができ、攻守にわたってうまく機能した。

 やはりリーグ7位のサウサンプトンは強敵だ。デザインされた効果的な戦術を見せる。

 レスターは2トップに連動し、ダブルボランチのカンテやドリンクウォーターが前に出てプレスをかけるが、サウサンプトンはその瞬間に1トップの長身FWペッレをねらってロングボールを入れたり、快速FWマネに縦パスを入れたりと、前方に重心をかけようとするレスターの隙を突く。

 前半32分には、サウサンプトンがカウンターでビッグチャンス。ペッレのポストプレーから、マネが飛び出し、GKシュマイケルと1対1を迎えるが、背後からカバーに入ったシンプソンが辛うじてシュートブロック。完全に1点モノの場面だったが、レスターは事なきを得た。

 前半の序盤以降はサウサンプトンに圧倒されたレスター。しかし、思わぬ形で先制に成功することに。

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