「セルフキッチン」店内。テーブル席は広々としている
「セルフキッチン」店内。テーブル席は広々としている
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他にないスタイルの店をはじめた店長、愛川賢剛さん
他にないスタイルの店をはじめた店長、愛川賢剛さん
「やまちゃん」の店内は殺風景だ。でも、だからこそできるこの価格でもある
「やまちゃん」の店内は殺風景だ。でも、だからこそできるこの価格でもある
やまちゃんこと、山上博三さん
やまちゃんこと、山上博三さん

 酒は売るが肴(さかな)は売らず。ツマミは持ち込み自由、自分で料理することもできる究極の“セルフ”居酒屋がある。今回紹介する「セルフキッチン」「日本酒セルフ角打ち やまちゃん」は、そんなセルフ居酒屋の元祖ともいえる店で、もともとは知る人ぞ知る存在だったのだが、近年では若者を中心に人気を集めているのだとか。

【店内の様子はこちら】

 東京都中野区東中野にある「セルフキッチン」は、入り口に“レンタル(シェア)スペース”と書かれているとおり、30分300円からの利用料金がかかる、漫画喫茶やインターネットカフェと同様の営業スタイル。しかし店内は個室ではなく、一見するとレストランのような作りで、団体でのパーティーやイベント会場としても使用できる。

 そしていちばんの特徴は、プロ仕様のコンロが設置された厨房(ちゅうぼう)が使えるという点だ。店主の愛川さんが保健所に届け出をしたときにも、「このような形は前例がなく新しいスタイル」といわれたという。

 もちろん貸し切りでなければ個人でも利用できる。ひとりで来る人もいるし、数人で料理を作って楽しく飲んで帰る人たちもいる。その場合は3カ所ある厨房がそれぞれに割り振られる。オーダーして料理を待つ飲食店と違い、おのおののグループが料理をして、それぞれのテーブルで飲み食いをする様子は、キャンプ場のようにもみえる。隣のテーブルを見て、「わ! あそこ煮込みハンバーグ作ったよ。手が込んでるね」なんていう会話もこの店ならではだ。こういう店を、まさに愛川さんはやりたかったのだという。

「少人数はもちろん、いろいろなタイプの貸し切りパーティーも受け付けるし、プロの料理人が来てお客さんに来てもらうようなイベントもやっていますよ。この場、この空間を使って楽しめるように、みんなでシェアしてもらえれば」と愛川さん。お酒は持ち込み禁止で注文制、店内にはゲームや漫画もたくさん用意されている。

 同じ“セルフ”でも、まったくタイプが違うのが、「日本酒セルフ角打ち やまちゃん」、通称「やまちゃん」だ。厳密には“角打ち”ではないが、気楽に安く飲んでほしいという思いを込めて命名したという。

 こちらは約100種類もの日本酒が3000円で飲み放題できるという、日本酒好きにはたまらない店だ。

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