親子クッキング成功の秘訣は、完璧な見た目の料理を作り上げることより、作っているそのプロセスを大切にすること。そして、たとえ失敗しても責めるのではなく、「失敗は成功の一歩前だね。次どうやってこの失敗を活かそうか」と一緒に考えることです。

 この日の餃子は夕飯時、家族全員でいただきました。普段なら嫌がるニラが入った餃子を取り合いながらムシャムシャ食べて、娘も息子も「おいしーねぇ」と幸せそう。

 ちなみに生肉デビューを楽しんでいなかったように見えた息子ですが、夜寝る直前、「僕、もうお肉できるから!」と自信満々に話していました。次の挑戦も、近そうです。

親子餃子
<材料(4人分)>
豚ひき肉       150g   
白菜           150g   
ニラ           5本            
塩             小さじ1/4              
(A)醤油、酒、ごま油  各大さじ1              
(A)生姜 小さじ1     小さじ1
餃子の皮      26枚   
米油  大さじ1 (他の油でも大丈夫です)
熱湯          130ml
               
<作り方>
1.材料を切る
子:ハサミでニラを細かく切る。
親:白菜をみじん切りにして塩小さじ1/2(分量外)をふり、しんなりしたら水気をよくしぼる。

2. 肉だねを作る
子:豚ひき肉に塩を加え片手で混ぜ、(A)を加えてさらに全体になじませたら、1の白菜とニラを入て混ぜ合わせる。最後に片栗粉を加えて混ぜる。
親:初めて生肉を扱う子は、独特な感触を嫌がる場合があるのですぐにヘルプできるように隣で待機。

3.包む
親:餡を取るスプーン、餃子の皮を入れる小皿、作業する皿、水が入った小皿、出来上がった餃子を入れる大皿を用意する。始めに1、2個見本を見せてあげる。
子:餃子の皮の中心に餡をのせ、上半分の周り部分だけに水を少し付ける。半分に折りたたみ、ヒダを寄せながら皮をつまむように皮をくっつける。うまくいかなくても気にしない。子どもの好きなように包んでOK。

4.焼く
子:生肉を扱った後なので、綺麗に丁寧に手を洗う。
親:フライパンに油大さじ1を熱し、餃子を並べて底面に焼き色がつくまで焼く。熱湯130ccを入れてフタをし、中火で水気がほぼなくなるまで蒸し焼きにする。フタを取り、少量の胡麻油(分量外)を回し入れ、強火でカリッと焦げ目がついたら完成。

<ポイント>
・ハサミは、子ども用のハサミを1本料理専用にして使用しています。
・肉が冷たいと子どもは嫌がるので、使用する30分程(夏場は15分程)前から冷蔵庫の外に出しておくと室温になって扱いやすいです。
・肉だねに片栗粉を入れることで、肉汁を閉じ込めて美味しく出来上がります。また、野菜から出る水分でタネが水っぽくなるのを防ぐので、子どもが皮に包む時に皮が破けにくく扱いやすいタネになります。
・米油で焼くと、カラッと仕上がり、餃子の素材の味が際立ちます。酸化しづらい油のため、パクパクたくさん食べても胃もたれしにくいです。

(文/武田昌美)

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