最後の4、に関しては、私が生肉を扱いながら、「おっと!醤油入れ忘れちゃった!」と言い、生肉を触っていないほうの手で冷蔵庫を開け、「こっちの手はきれいだから冷蔵庫から、お醤油出せて楽ちん~♪」とわざとらしくデモンストレーションをしてみせました。この「生肉は片方の手で」をしっかり理解してもらうことで、この後の「生肉コネコネ」での大惨事を未然に防ぐことができます。
これらの理解がまだ難しい小さな子どもや、ふざけてしまって言う事を効かない場合は危険なので、また肉を扱うタイミングではありません。でも、意外に思われるかもしれませんが、このように緊張感が必要な作業ほど、子どもは俄然やる気を出すのです。「こんなこともやらせてもらえる」と親からの信頼を感じ取り、一人前として認めてもらったという喜びがあるようです。
我が家の3歳の息子も先日、餃子作りで生肉デビューしました。
これまでは6歳の娘が生肉を混ぜる係だったのですが、そろそろ理解できるかと思い、上記の約束を話したところ、真剣な眼差しでうなずいてくれました。いつもはやんちゃボーイですが、「生肉を手で混ぜる」作業にずっと憧れていたようです。
ところが息子は、肉だねが入ったボウルに手を入れた途端、「冷たいー!」。
ひき肉を冷蔵庫から取り出したばかりで、前もって常温に戻しておくのを忘れていました。反省。そのまま、少しこねていましたが、しばらくするとすぐに、「もうおしまい!」と自分で手を洗いに行きました。息子の生肉デビューは、あっという間に終わりました。
続きは私と娘で生肉をコネコネして肉だねは完成、次は餃子を包みます。餃子の皮を置く皿、餃子を包む時に使用する作業用の皿を各々に渡します。子どもの手では餃子の皮を片手に持って作業するのは難しいので、作業用の皿が活躍します。
まずは私が、餃子の包み方を実践。スプーンを使用して肉だねをとり、ヒダを寄せながらくっつける。ひと通り教えたら、「あとは自由にやっていいよ」と子どもに任せてしまいます。
「皮が破けちゃったー」と言われたら、「皮が破けたならそれを活かして何を作る?」と問いかけみると、思わぬおもしろ餃子が誕生します。今回は、私が皮を千切りにものに肉だねを丸めたものをコロコロさせてみました。花餃子の完成です。