■捕手:ディンゴ(中日)

 次点:マイク・ディアズ(ロッテ

そもそも捕手の助っ人が日本に来ることはほぼないが、2000年に中日入りしたディンゴはメジャーでもレギュラー捕手としてプレーした実績を持つ。通算8年間で789安打、105本塁打、470打点をマークし、1999年にはオーストラリア出身選手として初めてオールスターに選出された。NPB時代は捕手としての出場は1試合のみで、打撃でも期待に応えられなかったが、母国の野球界ではいまだに大きな存在だ。

次点のディアズは日米ともに外野手としての出場が主だったが、NPBでは先発マスクを被った最後の助っ人選手となっている(1991年6月12日のオリックス戦)。メジャーでの活躍はあまり知られることはないが、パイレーツ時代の1987年に16本塁打を放つなど、2年連続で2ケタアーチを記録したこともある。

■一塁手:セシル・フィルダー(阪神

 次点:フリオ・フランコ(ロッテ)

フィルダーは日本でも1年間のプレーながら38本塁打を放ち存在感を見せたが、帰国後に米タイガースで2年連続の本塁打王に輝き、打点王も3年連続で獲得。メジャー13年間通算で1313安打、319本塁打、1008打点をマークした。来日前にはそこまで実績がなく、“大物”として阪神入りしたわけではないが、NPBでプレーした助っ人選手としてはトップクラスの成績をMLBで残した大砲である。

フランコもフィルダーに全く劣らぬ実績の持ち主で、レンジャーズ時代の1991年には打率.341を記録して首位打者となった。メジャーでは23年という長い期間プレーし、通算で2586安打、173本塁打、1194打点、281盗塁という素晴らしい数字を残している。

■二塁手:アルフォンソ・ソリアーノ(広島)

 次点:エドガルド・アルフォンゾ(巨人

ドミニカ共和国のカープアカデミーから広島入りしたソリアーノは、日本ではわずか2安打に終わったが、メジャーでは名門ヤンキースなどで主力として大活躍。オールスターに7度選出され、16年間通算で2095安打、412本塁打、1159打点、289盗塁と一流選手にまで登りつめた。長打力と俊足はメジャーでも特出しており、2006年にはMLB史上4人目となる40本塁打、40盗塁を記録している。

次点のアルフォンゾはキャリア晩年に巨人入り。来日前にメッツなどで長年レギュラーを務めるなど、メジャーでも屈指の内野手だった。12年間の通算成績は1532安打、146本塁打、744打点。2000年にはオールスター選出も果たしている。

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ヤクルトには“大物助っ人”が多い?