サービス提供費は介護などサービス提供に必要な事務費だ。費用はその人の前年度の所得や自治体からの補助金額によって異なる。前年度の所得が150万円以下の人は全国共通で月額1万円となっている。各ケアハウスで所得別の支払額の表がもらえるので、入居前に把握しよう。

 その他に介護保険サービスを利用している人は介護保険負担割合分を個別に払う。

 コロナ不況で外出自粛の影響もあり中高年の働き口は減っており、年金を上積みするための生活費が稼ぎにくい状況が続く。介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんはこう指摘する。

「コロナ不況で今後も60代から70代前半は年金が削られる。有料高齢者ホーム、サ高住は費用が高く、長く居続けられないケースも出てくるので、ケアハウスを選択肢の一つにしたほうがいい」

(ライター・栗原道子、取材協力/本誌・吉崎洋夫)

週刊朝日  2020年8月14日‐21日合併号

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