料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「具だくさんの韓国風鍋」。
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寒い日に体が温まる韓国風の鍋は冬のスタミナ源。鶏肉の代わりに豚バラを使ってもおいしいですよ。野菜はあり合わせの材料で構いませんが、ニンニクはぜひ入れましょう。甘辛い韓国味噌「コチュジャン」も忘れずに。
材料の鶏肉や白ねぎ以外の野菜は火の入り具合をそろえるために、ひと口大の同じ大きさにカットするのがポイントです。
鍋に水と料理酒、塩を入れたら強火にかけ、煮立たせましょう。アルコール分を飛ばすことでお酒のうまみが増し、風味良く仕上がります。煮立った鍋に鶏肉と野菜を加え、中火弱で煮ていきます。そして野菜がやわらかくなったら、白ねぎを加え、だしにコチュジャンを溶かし込んだら完成です。
鍋はアツアツのままテーブルに出し、フーフー言いながらお召し上がりください。市販のスープの素を使わなくても、具材のうまみだけで十分おいしく味わえます。そして、だしが残ったらご飯を入れて雑炊に。余すことなく味わってくださいね。
(構成/沖村かなみ)
■具だくさんの韓国風鍋
【材料】(2人分) 鶏もも肉200g、大根5cm幅、にんじん1/3本、じゃがいも1個、ニンニク2片、白ねぎ1/2本、水800ml、料理酒80ml、塩小さじ1、コチュジャン大さじ1
【作り方】(1)鶏もも肉はひと口大に切る。大根、にんじん、じゃがいもは皮をむき、ひと口大に切る。ニンニクは薄切りにする。白ねぎは5cm幅に切り、縦半分に切る。(2)鍋に水、料理酒、塩を入れて強火にかけ、ひと煮立ちしたら鶏肉、大根、にんじん、じゃがいも、ニンニクを加える。途中アクを引きながら、中火弱で野菜がやわらかくなるまで煮る。(3)最後に白ねぎを入れ、コチュジャンを溶かしながら加えて混ぜ、味をととのえる。
【ワンポイントアドバイス】水、料理酒、塩を入れた鍋を沸かしてアルコール分を飛ばしてから具を入れる。
野菜がやわらかく煮えたら白ねぎを入れ、コチュジャンを溶かしながら加える。
※週刊朝日 2023年2月10日号