すずき・ひであき/1981年生まれ。資格コンサルタント、オールアバウト「資格」ガイド。難関国家資格から趣味の検定まで730以上の資格を保有する資格・検定のプロ
すずき・ひであき/1981年生まれ。資格コンサルタント、オールアバウト「資格」ガイド。難関国家資格から趣味の検定まで730以上の資格を保有する資格・検定のプロ
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 コロナ禍で働き方が見直される中、副業に興味を持つ人も多いだろう。年収アップが見込める資格はあるのか。AERA 2020年12月21日号で730以上の資格・検定を持つ鈴木秀明さんが語る。

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 いまの時代、持っているだけですぐに年収がアップするような資格は残念ながらあまりありません。それでも、資格の勉強を通して新しい知識を身につけたり、自分の成長につなげたりすることはできるし、それがゆくゆくは年収アップに結び付くと思います。

 注目度が増しているのが、健康・ヘルスケア分野です。たとえば、「JNFサプリメントアドバイザー」。体調や健康状態の把握、栄養補給のあり方などを学べます。いずれはドラッグストアなどで求められるようになるかもしれません。「ヘルスケアプランナー検定」や「ナチュラルビューティスタイリスト検定」などもいいでしょう。

「テレワーク検定」や「感染対策アドバイザー」などは、今の時代ならではの資格。収入増には結び付かなくても、業務上これらの知識が必要な人は多いでしょう。

 副業に結び付く資格もいいかもしれません。ひと口に副業といっても、私は3種類に分けられると思っています。

 まずアルバイト系。「登録販売者」や「危険物取扱者」があれば、ドラッグストアやガソリンスタンドで時給アップが見込めるかも。次に内職系。「ほんやく検定」や「Webライティング能力検定」などです。持っているだけで仕事を受注できるかはさておき、ノウハウを学べます。三つ目は開業系。いまはオンラインや自宅で教室を開くのも一般的です。専業で独立開業は難しくても、「ヨガインストラクター」や「ネイリスト技能検定」などを生かしたプチ開業ができるかもしれません。

 ちなみに今回のコロナ禍で、これまで決まった日時に会場で受けるしかなかった資格検定が、自宅やテストセンターでも受験できるようになってきています。人気の「簿記検定」も、2級と3級は12月からテストセンターで随時受験可能です。いまの時期、資格を取るチャンスです。

(構成/編集部・川口穣)

AERA 2020年12月21日号

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川口穣

川口穣

ノンフィクションライター、AERA記者。著書『防災アプリ特務機関NERV 最強の災害情報インフラをつくったホワイトハッカーの10年』(平凡社)で第21回新潮ドキュメント賞候補。宮城県石巻市の災害公営住宅向け無料情報紙「石巻復興きずな新聞」副編集長も務める。

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