そのスキャンダルとは、アイドル・高木紗友希(Juice=Juice)との半同棲。これにより、高木は活動休止に追い込まれたが、それが発表された同じ日、優里は「Mステ」で何事もなかったように歌っていた。ネットでは「メンタルがすごい」という声も聞かれたものだ。
しかも、その後、同じく文春砲で高木以外との「三股」交際疑惑も報じられることに。そのなかのひとりは下積み時代の彼に500万円くらい援助したとか、有名になるにつれだまされるようになり、最後は逃げられたという恨み言を語った。印象的なのは「優里の話はどこまでうそか本当か分からない」という言葉だ。
もちろん、優里にも言い分はあるだろうが、好青年っぽい容姿とピュアな歌世界に対し、このスキャンダルはなかなかエグい。えてして、芸能界ではこういう人のほうが生き残っていくものだ。
逆に、ちょっと心配してしまうのが「魔法の絨毯」の川崎鷹也。こちらも好青年っぽさや歌のピュア感が魅力だが、すでに妻子持ちだ。「魔法の絨毯」は交際中だった頃に妻を思って書いたラブソングで、この曲が2年がかりでヒットしたことをきっかけに、昨年、会社を辞めたという。2月27日放送の「MUSIC FAIR」(フジテレビ系)ではこんな思いを明かした。
「サラリーマン、がっつりやってたんですけど。11月11日付けで退社しまして。頑張ろうということで。(手応えを感じた?)そうですね、まだまだですけど」
その物腰はいかにも真面目そうで、そういうところがアダにならなければよいのだが、とも感じた。なお、前出のひらめも本業はパティシエ。作品の発信が手軽にできるようになったおかげで、令和スタイルのヒット歌手には完全なプロではない人も多い。歌一本で生きていけるか、生きていきたいのかという見極めも大事だろう。
とはいえ、残る人もいれば消える人もいることでブームは落ち着き、新たなシーンがこなれて成熟していく。今の混沌とした状況から何が生まれるのか、楽しみである。