料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「アジと大葉とミョウガの梅肉和え」。
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蒸し暑い梅雨時はなんとなく体調がすぐれず、食欲不振になりがちですね。日々のお料理はできるだけ時間をかけずにさっと作れて、なおかつ栄養のあるものをおいしくいただきたいものです。
そこで、いつもは醤油とわさびでいただくお刺し身にちょっとひと工夫を加えてみました。
まずはお刺し身用のアジを用意します。真鯛やイワシなどお好きな魚でお作りください。切り身で売られているもののほうが簡単。今回はちょっと食べ応えのある厚さ1cmに切りましたが、食べやすい大きさでどうぞ。
あとは細切りにした大葉とミョウガ、包丁でたたいた梅肉に調味料を合わせてアジと和えるだけ。砂糖とみりんを加えているので梅干しの酸味が苦手な方も食べやすいですよ。ゴマ油の香ばしい風味も魚と相性良く、いつものお刺し身が大変身します。
白いご飯はもちろんのこと、冷酒やビールのおつまみにもぴったり。「きょうは食欲がいまいち」という時におすすめです。
(構成/沖村かなみ)
■アジと大葉とミョウガの梅肉和え
【材料】(2人分) アジ(刺し身用)1尾、大葉10枚、ミョウガ2個、梅干し(大)1個、A(酒小さじ1、みりん小さじ1、砂糖小さじ1、ゴマ油小さじ1)
【作り方】(1)アジの切り身を厚さ1cmに切る。(2)大葉とミョウガは細切りにする。(3)梅干しは種を取って包丁でたたいてつぶし、Aを加えてよく混ぜ合わせる。(4)(1)に(2)と(3)を加えてよく和え、器に盛り付ける。
【ワンポイントアドバイス】アジは刺し身用を用意し、切り身をやや厚めの1cm幅に切る。梅干しは種を取って包丁でたたいてつぶす。練り梅を使ってもいい。
※週刊朝日 2021年7月2日号