コロナ禍で家にいる時間が長くなっている昨今。子どもの声や遊ぶ行動が「気になる」と、SNS上でやり玉に挙がるケースが見られる。子どもは遊びたい、でも大人はときに「うるさい」と感じてしまう。どう対応すればいいだろうか。
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大手生命保険会社のソニー生命が昭和、平成生まれの各500人に思い出に残っている遊びを聞いたところ、昭和生まれは1~5位が缶蹴り、ゴムとび、かくれんぼ、鬼ごっこ、なわとび。平成生まれの1~5位はケイドロ・ドロケイ(警察と泥棒の2組に分かれて遊ぶ鬼ごっこの一種)、鬼ごっこ、ゲーム/テレビゲーム、ドッジボール、缶蹴りだった(2018年3月調べ)。
いずれも屋外での遊びが上位を占め、道路や駐車場も遊び場として想定されているようだ。
だが近年、SNSでは「シャボン玉が洗濯物についてイヤ!」「子どもの声がうるさい」といった意見が見られる。コロナ禍で家にいる機会が増え、今まで気にも留めなかった子どもたちの遊んでいる声や行動が、目に入るようになったのかもしれない。
まず全国シャボン玉安全協会会長でシャボン玉メーカー「友田商会」(福岡市博多区)の会長、友田和哉さん(66)にシャボン玉が気になるという意見について聞いてみた。
「当社に直接クレームが来たことはありませんが、そういうお話は2年ほど前から聞くようになりました。自分が洗濯物を干していてシャボン玉がバンバン飛んできたら、確かに気になるかもしれませんね」。友田さんはそう理解を示したうえで、シャボン玉についてこんな解説をしてくれた。
対象年齢は3~5歳程度で、小学校に入るとあまりやらなくなる。母親が買い、親が吹くのを見て、子どももまねしてやってみるのが一般的だ。
「小さな子どもはお母さんのおっぱいを吸ってきたので吸うことは簡単にできるが、吹くことはうまくできないようです」
だとすると、シャボン玉が大量に発生する状況はあまりない。