チェン・ウェインの阪神移籍2年目に注目が集まる。日米通算96勝(NPBで37勝、メジャーリーグで59勝)と実績十分のサウスポーだが、昨年は故障もあり登板機会がほとんどないままシーズンを終えた。
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チェンの働き次第で阪神の順位が大きく変わってくる可能性もあるが、今年こそ優勝の切り札となれるか。それとも戦力になれず“不良債権化”して2年契約の2年目が終わってしまうのか……。
20年オフ、阪神はロッテを自由契約になったチェンを獲得した。推定年俸は200万ドル(約2億3000万円)の2年契約であり、決して安い買い物ではない。与えられた背番号「14」も長年に渡りチームを支えてきた同じ左腕の能見篤史(現オリックス)が付けていたものだ。
「(ロッテでの)NPB復帰から投球内容は安定していた。以前中日でプレーしていたとはいえ日米の野球やボールの違いもある。コロナ禍での調整は難しかったはずだが高い能力を発揮した。対戦した打者から聞いてもボールが見えにくい投手だと評価されていた。ロッテに残留すると思っていたが自由契約には驚かされた。争奪戦の末に阪神が獲得した時には優勝候補筆頭になると思った」(在京球団編成担当)
チェンは中日時代の09年に最優秀防御率(1.54)を獲得するなど、当時黄金期を迎えていたチームで貴重な左腕として活躍。12年にメジャーのオリオールズに移籍すると、14年には16勝6敗、防御率3.54という好成績をマークしたのを含め、MLBで3度の2ケタ勝利を記録している。16年にマーリンズに移籍後は成績が低迷したが、日米で結果を残した実力派の左腕だ。
その後、20年シーズン途中の9月にロッテに電撃移籍。チームに加入後は4試合に先発して0勝3敗と白星はつかなかったが防御率2.42と安定した投球を披露し、ソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)第2戦では先発を任され、優勝争いをしていたチームで存在感を示した。