※写真はイメージ(gettyimages)
※写真はイメージ(gettyimages)

 若々しさを保つうえで、ツヤツヤの肌も欠かせない要素だ。美肌のためには、抗酸化成分を含む食品を生活に取り入れる必要がある。おすすめは、チョコレートとナッツの二つ。どんなパワーが秘められているのか。AERA 2022年1月17日号は専門家に聞いた。

*  *  *

 まさにチョコレート効果かもしれない。ナッツやカカオなどの抗酸化研究で知られる慶應義塾大学医学部の井上浩義教授に初めて会った2018年、その美肌に驚愕した。あれから4年、井上教授(60)の美肌はまったく変わっていなかった。

「この十数年、高カカオチョコレートを毎日30グラム以上、食べています。抗酸化成分であるカカオポリフェノールが豊富に含まれているからです」

 チョコレートは、カカオ分(カカオ豆由来の成分)、乳製品、砂糖などで作られる。カカオ分の含有率によりダーク、スイート、ミルクなどの種類に分かれ、カカオ分70%以上のものを「高カカオチョコレート」と呼ぶ。

■ワインのおよそ16倍

 肌にかさつきや不調がある場合、身体の抗酸化力が低下していることが大いに考えられる。人体では、細胞伝達物質や免疫機能として働くため活性酸素が産生されるが、過剰になると細胞やDNAを傷つけ、細胞の老化を促進し、肌のターンオーバーを阻害する。がん化や生活習慣病、認知症の原因にもなる。

「体内には活性酸素を抑制する抗酸化成分が備わっていますが、加齢で次第に低下する。抗酸化成分は食事からも摂取できるので、年をとるほど積極的に取る必要があります」

 抗酸化成分を含む食品は数多くあるが、高カカオチョコを井上教授がすすめるのは、手軽に取れ、継続性が高まるからだ。86%の高カカオチョコの場合、赤ワインの約16.3倍ものポリフェノールを含む。

 チョコを食べるとポリフェノールの血中濃度が30分ほどで上がる。ただし、ミルク入りのチョコの場合、牛乳が抗酸化成分の吸収を阻害する可能性がある。

次のページ