■制作した作品を手元に置いておく理由
変化したのは作品の内容だけではない。最初は手のひらに乗るようなサイズだったが、次第に大きさを増していった。そんな作品をつくるため、アトリエを西伊豆の小さな漁師町に移転したのは5年前。
「ここはもともと工場の建物だったらしいです。東京から引っ越してきたときは、短辺2メートル以上の作品をつくれたらいいな、なんて思っていたんですが、スペースの広さに甘えてしまって、作品がどんどん大きくなってしまった。だから、つくっても、アトリエから出せない。そんな作品がどんどんたまっていくんですよ(笑)」
(アサヒカメラ・米倉昭仁)
【MEMO】西野壮平写真展「線をなぞる"tracing lines"」
キヤノンギャラリー S(東京・品川) 1月20日~3月7日