選手やコーチにもヒアリングを重ねた。ミズノで冬季競技のウェアを担当する渡邊諭さん(38)は言う。
「トップ選手たちに実際のレースに近いスピードで滑走してもらい、直後に感覚を聞きました。例えばそで部分なら、腕を振る際にスーツがきつすぎると引っ張られるし、だぶついても空気抵抗になる。選手個々の体に合わせてフィッティング作業も進めています」
過去の五輪では現地にミシンを持ち込み選手の要望に応じて直前まで修正してきた。だが、今回はコロナ禍の影響で縫製スタッフが現地入りできず、国内で完璧な状態にして納品するという。(編集部・深澤友紀)
※AERA 2022年2月7日号