「昨年も1月2日に一人で登った山です。今年行かなくてバチでも当たったら嫌だなと思って、尾辻さんを誘って行きましだ。2人で大声で叫びながら登りました。ストレスを発散しました(笑)」
落選議員同士。パワースポットのおかげか、そこから吹っ切れたという。
「地元はもちろん会ったこともない人から手紙でも背中押されて。ああ、やらなきゃって」
立憲の泉健太代表は1月28日の記者会見で、参院選に向けた取り組みの中で、女性候補者を増やす方針を語った。具体的には女性候補5割を目指すという。
「選挙区では、今、12人の候補者が公認を受けていますが、うち半分は女性です。引き続き、比例区も含めて可能な限り女性候補5割を目指してがんばっていきたいと思っています」
辻元氏も以前から、「議員の半分は女性に」と主張し、女性議員を増やす活動を続けてきた。
「女性たちに『立候補してよ』と誘っても、『政治は山あり谷ありで、落選したらどうすればいいんですか』と質問されたり、『政治は怖い』などと言われたりしました。私は『落選したってまたやればいいのよ』と言ってきたんですが、その私が落選してしまった……」
自ら議席を失ったことも影響して、衆議院で立憲の女性議員の割合は10%を切った。
「女性議員を増やそうと言ってきたのに、私がこんなことになっちゃって申し訳ない気持ちでいっぱい。でも、一回落選したくらいで、ここで私がへこたれたら、次にがんばってみようという人に何も言えないと思いました。私自身が選挙を戦って、政治に関心をもっている女性たちに参院選を一緒にやろうよって、呼びかけたいと思いました」
女性議員が増えないのは立憲に限ったことではない。他の野党や自民党もなかなか増えない状況が続いている。それはなぜなのか。
「夫や親族の “家庭内抵抗勢力”もあるんですよね。『うちの嫁が選挙に出るなんて』とか『子育てはどうするんだ』とか、女性のほうがネガティブなことを言われやすい。実際、子育てとの両立は大変だし、女性が参入しにくいんですね。地方の都道府県の党の支部には、女性議員が少ないので、候補者を擁立する段階で、県の男性が中心になって候補者を探すというところがあります。そうなると、どうしても男性の候補者に偏ってしまうのだと思います」