鴻上尚史さん(撮影/写真部・小山幸佑)
鴻上尚史さん(撮影/写真部・小山幸佑)
この記事の写真をすべて見る

 76歳の母親が万引きし警察署に迎えにいったという51歳の息子。今後の母親への接し方について「鴻上さんだったらどんな対応をするか」ととう相談者に、鴻上尚史が考えた相談者の負担バランスと具体的対応策とは。

【相談133】76歳の母親が万引きをして、警察署に迎えに行きました(51歳 男性 ノルマンディー)

 鴻上さん。いつも「ほがらか人生相談」を楽しく拝見させていただいております。

 まさか、私自身が相談することは無いだろうと思っていましたが投稿させて頂きます。

 今日、実家の最寄り警察署から突然連絡があり、私の76歳の母親が万引きをして警察署で取り調べ中なので、母親を迎えに来てもらいたいとの事でした。

 母親は実家で父親と二人暮らしです。実家に連絡をしたが留守だったので、担当の警察官は私に連絡したそうです。警察署に母親を迎えに行くと、担当の警察官からは初犯なので、今回は厳重注意とするが、再度、万引きで捕まると大変な事になるので、また万引きしないように家族で対応してくださいと言われ、誓約書的な書類に署名と捺印をしてきました。

 引き取り後、母親に万引きをした理由を聞きましたが、本当の理由を言っているようには感じませんでした。母親に金銭的に困ってないかと聞いても息子には弱みを見せたくないのか「大丈夫」としか答えません。母親は年齢のわりには大変元気で物忘れもひどくありません。これまで、私の2人の娘に誕生日や正月にはお小遣いをあげたり、旬の果物を買っては家まで持ってきてくれたりとお金に困っている様子はなかったので今回の件に関しては驚いています。

 私は10代のころ、度々警察にお世話になり、両親に迷惑を掛けていたので、逆の立場となりましたが、母親に迷惑を掛けられたとは思っていません。私の家族や兄弟、そして父親にも今回の件は口外しないつもりです。

 この先、母親とはこれまでどおり接していこうと思いますが、「なぜ、万引きをしてしまったのか?」「また万引きをしないか?」「金銭的に困ってはいないのか?」いろいろと考えてしまいます。

 鴻上さんでしたら、どのように対応していきますか?

著者プロフィールを見る
鴻上尚史

鴻上尚史

鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)/作家・演出家。1958年、愛媛県生まれ。早稲田大学卒。在学中に劇団「第三舞台」を旗揚げ。94年「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞受賞、2010年「グローブ・ジャングル」で読売文学賞戯曲賞。現在は、「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」を中心に脚本、演出を手掛ける。近著に『「空気」を読んでも従わない~生き苦しさからラクになる 』(岩波ジュニア新書)、『ドン・キホーテ走る』(論創社)、また本連載を書籍にした『鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』がある。Twitter(@KOKAMIShoji)も随時更新中

鴻上尚史の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
もうすぐ2024年パリ五輪開幕!応援は大画面で。BRAVIA、REGZA…Amzonテレビ売れ筋ランキング
次のページ
鴻上尚史さんの答は…