【鴻上さんの答え】
ノルマンディーさん。大変ですね。僕だったら、どのように対応するかですね。
まずは、ノルマンディーさんも書いているように、「金銭的に困っているかどうか」をはっきりさせると思いますね。
そのためには、頻繁に実家に戻る必要があると思います。月に何度も帰れる余裕はありますか? 仕事と時間と金銭の余裕ですね。
ノルマンディーさんの実家は、どれぐらい遠くにあるんでしょうか? 文面からすると、その日のうちに警察署に迎えにいけたようですから、飛行機を使う長距離ではないのでしょうか。
もし、何度も帰れないという場合は、兄弟がいると書かれていますから、信頼できそうなら打ち明けて、分担することをお勧めします。
兄弟で母親の状態を見極めるようにすれば、ノルマンディーさんの負担はぐっと減ると思います。父親には言わない方がいいと僕も思います。母親と同居している父親が知ったら、ずっと万引きのことを母親に黙っていることは難しいと思います。同居してない息子達とはそこが違います。
母親は父親と同居ですから、実家に帰るだけではなく、父親にも経済的状態をそれとなく聞くといいと思います。何回か、何日か訪ねれば、ある程度は実家の経済状態が分かるんじゃないでしょうか。
もし、経済的に困窮していて万引きをしたのだとしたら、対応もはっきりしてきますね。ノルマンディーさんを含めた子供達で経済的援助をするとか、両親の生活を見直すとかいろいろと方法はあるでしょう。
金銭的には困ってないのに万引きした場合は、何らかの精神的な原因だと考えられますね。
「母親は年齢のわりには大変元気で物忘れもひどくありません」ということですから、認知症関係の予兆ということではないのでしょう。
そうすると、何らかの精神的なストレスや孤独、不安などが原因かもしれません。
万引きが、ある精神状態のサイン、例えば「悲鳴」とかの場合です。