反面、暑い時期はなかなか眠れません。気温が下がらなければ体温も下がりにくいからです。暑くて寝苦しい時期は、エアコンを使うことをためらわないほうが体によいでしょう。
■うれしい昇進後も乱れる
職場での昇進は、基本的におめでたく、喜ばしいことのはずです。肩書きも立派なものになり、責任感も生まれます。もちろん、お給料もよくなるでしょう。何より、それまでの仕事ぶりが認められたことは素直にうれしいですし、部下や後輩を指導することを誇らしく感じる瞬間が多々あるはずです。
ところが、昇進に伴って、体調を崩してしまう例が、じつは少なくないのです。
疲れやすくなった、なんとなく体が重い、睡眠が浅い、すぐにイライラしてしまう……こんな状態が、散発的に起きるようになります。
自分だけではなく、配偶者やパートナーがこのような状態になってしまえば、プライベートにもよくない影響が及んでしまうかもしれません。
最近では、とくに若い世代の方々は、そもそも出世なんてしたくないと考える人が増えていると聞きます。責任が増える、ストレスが増す、そして女性の場合では、仕事と家庭の両立が難しくなる、などの理由が挙がるようです。
このような状況のなか、昇進する、管理する立場になる、というのは、社会人としての自分にとって、大きな環境の変化そのものです。
そして、前述のとおり、「変化」は自律神経を乱す大きな原因のひとつになりえます。
ということは、結果的に、出世や昇進が自律神経失調症の原因となってしまった、とう状況は、案外簡単に成立してしまうことになります。
変化に伴うストレスは、適切でさえあれば、自分を人間として成長させてくれるスパイスにもなります。
この点をわかっていて、自律神経の整え方を知っていれば、昇進に伴う変化を、いい形にだけ生かして自分を伸ばしていけることでしょう。
■夫婦ゲンカの原因のことも
夫婦のちょっとしたケンカやいさかいごと。どこの家庭でも多かれ少なかれ起きることかもしれませんが、「夫婦仲が悪くなる状態」を分析すると、ふたつの解釈ができます。
ひとつは、トラブルの原因や、考え方などの違いがはっきりしているもの。もうひとつは、なんだかイライラしていて「つい相手に当たってしまう」「心にもない言葉をかけてしまう」場合のものです。