しかし、女性のイライラにはPMS(月経前症候群)が影響していることも多いということは知っておいていただきたいです。PMSは月経開始の3~10日前から始まる精神的・身体的症状で、イライラや不安感、のぼせや動悸など、自律神経失調症に似た症状が現れることがあります。

 では、イライラしてつい当たってしまったり、当たられてしまったりしたときは、どう対処すればよいでしょうか。

 ぜひ覚えておいてほしいのは、単純な行動パターンをすることで、自律神経を整える方法です。具体的には、「とにかく沈黙する」「階段をひたすら上り下りする」「皿を洗う」といったものです。

 とくに家庭内では皿洗いがおすすめです。皿を洗うことで自分の意識は落ち着くんだ、こうして食器洗いをしている自分はすばらしい、決して一時の感情に流されず、自分らしくいよう……こんな考え方とつねにセットで行うようにすれば、自律神経も整い、台所も片づくので、一石二鳥です。

■整えるための毎日の習慣

 では、自律神経が整った生活を送るためには、どうしたらよいのでしょうか。いくつかありますが、拙著『結局、自律神経がすべて解決してくれる』より、取り入れやすそうなものを3つ紹介します。

  • 朝日を浴びて活性化

 自律神経を整えるための睡眠とは、ズバリ「早寝早起き」です。暗くなったら眠り、明るくなったら光を浴びて起きる。人がずっと続けてきた、ごく自然な生活のリズムです。

 起床のもっとも好ましい形は、たっぷりの朝日を浴びて、自然に目覚めることです。自律神経は、朝日を浴びた瞬間から活性化します。

 しかし、現代のほとんどの寝室にはカーテンが引かれています。簡単な対策は、寝る直前、照明を消したあとにカーテンを開けておくか、光を通すレースなどのカーテンだけにしておくことです。 

  • 週1回「睡眠のための日」

 よい睡眠の確保は、自律神経を整えるためにもっとも大事な要素のひとつです。

 目覚めたときにすっきりしていて、「今日はよく眠れた!」と感じる日は、眠りの質はよかったといえます。

暮らしとモノ班 for promotion
大人のリカちゃん遊び「リカ活」が人気!ついにポージング自由自在なモデルも
次のページ
ぬり絵は心を無にできる