夫と靴を置く棚を作ったら、ドアを開けるだけで感じていたストレスがなくなりました/After
夫と靴を置く棚を作ったら、ドアを開けるだけで感じていたストレスがなくなりました/After


 家の問題は大きく2つ。要らない物が多すぎることと、そもそも収納が少ないこと。最初は徹底して不用品を処分します。独身時代の物から育児用品まで。タンスに入り切らず帰る場所もない靴下は、片方だけのものもたくさんありました。処分に困る10年前の液体洗剤も、一つひとつ処分しました。

 収納問題の改善には夫が大活躍。もともと、毎日のように深夜帰宅という生活の中でも、できる家事は率先してやる人でした。プロジェクトへの参加を伝えると、彼は快く応援してくれて、彼女に尋ねました。「ママは今、一番どうなりたいの?」と。

 彼女の答えは、「理想は人の役にたてる人になりたい。でも私はそんなレベルじゃないから、家族の役にたてるようになりたい」。夫は、「それでいいんだよ。たくさんやりたい事を考えるんじゃなくて、1つのやりたいことをやり続けた結果、いろんなものがついてくる。余裕ができたら次のステップに移れるから、がんばれ」と言ってくれました。

 夫の気持ちと力を借りて、収納は手作りすることにしました。休日にホームセンターやインテリアショップを周り、収納ケースやDIY用の木材を購入。見ていた息子も率先して手伝ってくれて、今まで「何もしてくれない」と思っていたけれど、本当は役に立ちたかったんだ、と実感したそうです。

 脱衣所がなかったお風呂場には、ツーバイ材で突っ張りタイプの棚を設置。あらかじめサイズを計測した収納ケースはぴったりフィットして、下着やタオルを置く場所ができました。靴が積み上がっていた玄関にも、壁一面に家族の靴を置ける棚を作りました。

 夫がひとり事務所で夜なべして、洋服掛けと引き出し入れが一体になった収納を作ってくれたこともありました。娘の部屋には迷子になりがちなプリント類をしまう棚を。家全体が整っていくと、見ていた娘も「片づけたい」と言いはじめ、母と協力して自分の部屋を片づけました。ホコリまみれになってはシャワーを浴びることを繰り返し、体調と家中の物と向き合って、家族みんなで片づけをやり切りました。

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