「誰もが“しあわせ”になるために」と謳い続ける言説に待ったをかけてきた組織開発の専門家、勅使川原真衣さん。自著『格差の"格"ってなんですか? ――無自覚な能力主義と特権性』(朝日新聞出版)の中で、そんな「20」の違和感に問いを立てている。慌ただしい日々のなかで、つい分かった気になり、見過ごしてしまう小さな違和感に、あえて立ち止まるべきときが来ているという。良かれと思って、かえって世の中悪くなってないだろうか。考えるヒントを本書の「プロローグ」を抜粋・再編集して紹介する。
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自己肯定感、成長、ゴキゲン、ウェルビーイング……。それはホントに「しあわせ」のためになってる? 密かに潜む「能力主義」「特権性」を問い直す
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9時間前