今季ブレイクが期待されるソフトバンクのリチャード(写真提供・福岡ソフトバンクホークス)
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 オープン戦も終盤に入り、いよいよペナントレースの開幕が近づいてきた今年のプロ野球。コロナ禍で外国人選手の来日が遅れたケースも多く、戦力的にまだ揃っていないチームがあることも確かだが、各球団ある程度今年の戦い方が見えてきたのではないだろうか。そこで今回は昨年Bクラスに沈んだ球団の中から、浮上の兆しがありそうなチームについて探ってみたいと思う(成績は3月13日終了時点)。

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 まずセ・リーグで台風の目になりそうなのが昨年最下位に沈んだDeNAだ。主砲の佐野恵太を故障で欠きながらも、オープン戦のチーム打率は12球団でトップの数字をマーク。リードオフマンの桑原将志、新加入の大田泰示に当たりが出ていないのは気がかりだが、宮崎敏郎、牧秀悟の中軸2人はさすがのバッティングを見せており、細川成也、楠本泰史なども面白い存在になっている。

 昨年は来日が遅れたソト、オースティンの外国人野手2人も順調に調整を続けており、故障で離脱していた佐野も開幕(オープン戦には15日のヤクルト戦で復帰)には間に合う見通しだ。また、昨年は12球団で最下位の31盗塁と課題となっていた機動力についても今年はオープン戦11試合で10盗塁を記録。ドラフトで梶原昂希、村川凪、大橋武尊(村川と大橋は育成)と脚力のある選手を獲得し、彼らを積極的に起用しているところにもチームとしての変化を感じる。ヒット数の割に得点が奪えない場面もあり、まだ攻撃の形という意味では課題が残る部分はあるものの、長打力のある選手も多く、ベストのメンバーが揃えばセ・リーグでもナンバーワンの強力打線となる可能性は高い。

 上位進出を狙ううえで、大きなポイントとなるのがやはり投手陣だ。昨年はリーグ最下位の防御率(4.15)を記録しており、先発もリリーフも課題は多い。今年もエース格の今永昇太が故障で離脱しており、万全とは言い難い状況だが、ここまでの戦いぶりを見ているとリリーフ陣に上積みが見られるのはプラス材料だ。

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パ・リーグは巨大戦力誇る“あのチーム”