※写真はイメージです(gettyimages)
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 中学受験を考えるご家庭では親がどこまでサポートするべきか悩みどころ。子ども4人が東大理IIIに合格したことで有名な佐藤亮子さんと中学受験カウンセラーの安浪京子さんが対談し、中学受験から高校、大学受験まで役立つノウハウをまとめた書籍『親がやるべき受験サポート』から、受験のための親の心構え、やるべきことについて紹介します。今回は安浪先生からのアドバイスです。

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 算数の家庭教師をお願いするご家庭は、ほとんどの子どもが、算数そのものに苦手意識を持っています。そんな時、いつも私は、

「数/割合/速さ/平面図形/立体図形/場合の数/特殊算」

 と受験算数7 分野をノートに書き、「この中で一番マシなものと、一番苦手なものを教えて」と聞きます。

 すると、「文章題はマシだけど、速さが苦手……」といった具合に、算数の分野に優劣がつきます。ここで、すかさず「文章題がマシなのは超有利だよ! 算数が苦手なんじゃなくて、速さが苦手なんだね」と意識を変えます。

 さらに苦手に分類された「速さ」を、

「旅人算/通過算/流水算/時計算/ダイヤグラム」

 と単元に分け、「この中でマシなものと嫌いなもの」を同様に聞きます。同じく、「ただの旅人算なら解ける」「通過算ってそもそも何だっけ?」と、子どもの中でさらに優劣がつくため、「速さすべてがダメというわけじゃないんだ」と認識させます。

 科目そのもの、あるいは分野そのものをまるっと苦手と思わせるのはNG。細かく分割し、ひとつずつ攻略していけば良いとわかると、子どもも肩の荷が下りたような表情になります。

 このように、算数は分野ごとにできるだけ細かい単元に分割し、“苦手なもの”“比較的できるもの”と大まかに分けておくといいでしょう。塾の先生に質問する時や、苦手な分野のみ家庭教師にお願いする時などにも役立ちます。

 そのためには親もある程度、それぞれの単元の内容を把握しておくことが必要。実際に問題を解けなくてもいいのです。「どの単元にどんな問題があるのかな?」という視点でテキストを見ておくといいでしょう。

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大問は「メインディッシュ」