写真はイメージ(GettyImages)
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 では実際に、「これまでと違う業種や職種にチャレンジしたい」と思ったら、何から始めたら良いのか。

「まずは、異業種や異職種への持ち運びが可能な、いわば“越境スキル”の棚卸しから始めて」とは、リクルートエージェントのキャリアアドバイザー、金大樹さんだ。具体的には、仕事での成功体験や苦労した経験などをもとに、自分がどんな時にどんなスキルを発揮し、どう乗り越えてきたかをリストアップする。いわば、自分の仕事への取り組み方やスキルについて“因数分解”し、他者に説明できるように棚卸しをすることだ。

 実際に同社では、企業と求職者とのスキルマッチングを図るべく、「今、その企業で活躍している人」に話を聞き、その人がどんなスキルを持っているのかを解剖。そうして得た結果を、企業と求職者とのマッチングに生かすという取り組みを行っているという。

「特に越境転職に求められるのは、変化することに対して前向きな姿勢と行動力。新たな環境の中で、自分の経験をどう生かせるのかをしっかり見極められる人ほど、業種や職種が大きく変わる転職でも、成功している人が多い」(前出のキャリアアドバイザー)

 先行きが見えづらく、変化が激しい時代だが、それを逆手に取った挑戦ができる時代とも言える。人生100年時代、「越境」で広がる人生の選択肢があるかもしれない。(松岡かすみ)

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