新球場のシーズンシートは全50種類が用意され価格帯は21万2300~156万2000円と幅広い。多くの選択肢から需要にあった座席を選べるのは嬉しいが、やはりチーム自体に魅力がなければ割高感は拭えない。新庄監督率いる新生ファイターズの“球場に行きたくなるような”戦いぶりに期待したいところなのだが、今のところ苦しいのが実情だ。

「札幌ドームだけでなく、4月下旬に開催された東京ドームでのオリックス3連戦も客入りは芳しくなかった。オフシーズンはBIGBOSSや新球場の話題で盛り上がっても本業の野球に魅力がないと限界があります。新庄監督はチームを立て直せるか、ここからが正念場です」(大手広告代理店関係者)

 日本ハムと同じく、セ・リーグで開幕から最下位に沈む阪神は、客入り自体は上々という珍現象も起きている。だが、これは阪神というチームが関西地区で圧倒的な人気を誇り、甲子園という素晴らしい本拠地があるというのも大きいだろう。日本ハムは北海道に移転してから約20年が経ってはいるが、まだ地元に深く根差した球団ではない。チーム自体に魅力がなければ、常にファンが離れていってしまう危険性もはらむ。今後、BIGBOSS、そしてチームに再び世間の目を向けさせるためには野球で結果を残す必要がある。これから残りのシーズン、新庄監督率いる日本ハムがどんな野球を見せてくれるか注目したい。

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