「話題作りは素晴らしく球団のマイナスイメージを払拭できた。また時間をかけて勝てるチーム作りを公言したことで、周囲も長い目で見守ることが予想された。ところが実戦が始まると行き当たりばったりの采配が目立ちファンも現実を見るようになった。最近では新庄監督を取り上げても視聴率が取れなくなりました」(関東地区テレビキー局スポーツ担当者)
「未来を感じさせない戦いぶりは1年を通じて消化試合を見せられているようなもの。収束気配はありますがコロナ禍も完全に収まっていない状態。本拠地の札幌ドームはファールエリアが広く見にくいというデメリットもあり、よほどの注目カード以外は球場に足を運ぶ人が少なくなるのも理解できます」(日本ハム担当記者)
今季は“再建”のシーズンとして位置づけられてはいるが、あまりにも負けが込み、未来に期待が持てないとなると話は別。来年オープン予定の新球場の客入りについても心配せざるを得ない状況にもなってくる。
「来年から移転する新球場へ向け盛り上げたい球団側の意向があります。伝わってくる情報からは魅力溢れる日本一のボールパークです。しかし立地する北広島市は札幌市から離れた場所で、実際に開場しないと移動手段や周辺情報が未知数。話題になっている割には年間シートへの注目度も現時点で高くないそうです」(大手広告代理店関係者)
球場運営を行うファイターズスポーツ&エンターテイメント(FSE)は、新たな本拠地となる「エスコンフィールドHOKKAIDO」のシーズンシートの展示場を札幌グランドホテルの別館1階に設けた。今季のシーズンシート購入者を対象に内覧会を開始したが反応は予想していたより薄いという。
「東京ドーム等に比べれば抑えられているが北海道においては強気の価格設定。チームが強い、将来性があるなど魅力があれば安く感じるはずですが現時点では難しい部分もある。新庄監督も北海道の人間ではなく、いつまでチームにいるかわからない。現役引退後は北海道にもあまり足を運んでいなかったこともある。道民は地元を大事するので不安要素の1つです」(日本ハム担当記者)