これからの時代に進学実績を伸ばしていくために、必要なものはなんだろうか。

 避けては通れないのが、大学入学共通テストだ。2年目が終わったが、受験生から「数学を中心に、全体的に難しかった」と声があがった。来年はその反動で易しくなるのだろうか。

 河合塾教育情報部部長の亀井俊輔さんは、実際のテストが始まる前の17年と18年に行われた「試行調査」の得点率が、今回テストの結果よりも低く設定されていたとし、「まだまだ難しくなる可能性がある。油断しないで予想問題にたくさん目を通しておく必要がある」

 森上教育研究所の森上展安代表は言う。「従来型の知識・技能を評価する時代は終わり、探究的な学びによる判断力や思考力、表現力が問われる入試です。生徒自身に問題意識を持って勉強に臨む姿勢をいかに身につけさせるか。そこにかかっていると思います。恐れることではありません。学校側が考え方を変えていくことが大切だと思います」

(編集部・古田真梨子)

AERA 2022年6月6日号より抜粋

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古田真梨子

古田真梨子

AERA記者。朝日新聞社入社後、福島→横浜→東京社会部→週刊朝日編集部を経て現職。 途中、休職して南インド・ベンガル―ルに渡り、家族とともに3年半を過ごしました。 京都出身。中高保健体育教員免許。2児の子育て中。

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