ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、猫のこにょちゃんです。
【写真】2万匹に1匹の貴重な猫の「やんのかステップ」風ショット
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「こにょ」(年齢は不明)と家族になれるまで1年半かかりました。
3年前の冬ごろ、雌の老猫が近所に現れるようになりました。その猫が離れた場所からこちらをずっと見ていたので、近づこうとしたら勢いよく逃げられました。
年老いているうえに人を怖がっているのが気になり、おうちで安心して暮らしてほしいと思うようになりました。
捕獲器を置きましたがうまくいかず、長期戦を覚悟して、会うたびに話しかけてみたりおやつで釣ってみたりしました。
最初は逃げ続けられましたが、1カ月後にはわが家の車庫でよく見かけるようになり、だんだんに近づいてもあまり逃げなくなりました。
そして、1年後には自ら近寄ってくれるようになったのですが、触ろうと手を伸ばすとすぐに大逃げするので、やはり捕まえられません。
でも猫は好きみたいで、いつも窓越しにわが家の三毛猫「なあ」にスリスリしていました。
それから半年たった去年の春、いつものように会いにいくと車庫でぐったりしているのを発見。すぐに病院に連れていきました。腫瘍(しゅよう)ができているとかで、子宮を取る緊急手術となりました。
術後は体が冷たくて力も入らず、1週間は気が抜けませんでしたが、どんどん元気になり安心しました。
現在はご飯をよく食べ、よく寝て、後から保護した子猫のお世話をするなどして毎日楽しそうです。
近所の人たちは皆協力してくれたり見守ってくれたりしました。獣医さんもすぐに手術をしてくれたし、こにょはたくさんの人に助けられました。みんなに思ってもらえて、こにょは幸せ者。自慢の子です!(島根県出雲市/23歳/アルバイト)
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※週刊朝日 2022年7月29日号