高校生が大学を見る視点はさまざまだが、大学に抱く「イメージ」は志望校選びにも影響してくる。リクルート進学総研が毎年実施している調査の結果を経年で比較すると、大学のイメージの変遷が浮かび上がってくる。9月2日発売予定のAERAムック『就職力で選ぶ大学2022』(朝日新聞出版)から抜粋して紹介する。
【ランキング】5項目で比較!高校3年生が選ぶイメージの良い大学トップ10<計5枚>
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受験生にとって最もイメージの良い大学はどこか──。この問いに答える調査がある。リクルート進学総研は毎年、全国の高校3年生を対象に「進学ブランド力調査」を行っている。項目は「伝統や実績がある大学は?」「おしゃれな大学は?」など多岐にわたり、結果は関東、東海、関西の3エリアに分けてランキング形式で発表されている。
2021年7月に発表された、最新の調査結果(関東エリア)を一部見てみよう。たとえば前述の「伝統や実績がある大学」のトップ3は、1位東京大、2位早稲田大、3位慶應義塾大となっている。一方で「おしゃれな大学」のトップ3は、1位青山学院大、2位慶應義塾大、3位上智大だ。
「おしゃれな大学」で、10年以上1位を獲得しているのが青山学院大だ。同大はいま、多方面で受験生から評価されていることをご存じだろうか。
表は「明るい」「自由な」など、大学への感性的な評価を聞いた項目のランキングだ。これら5項目で青山学院大はすべて1位だ。ところが10年前のランキングを見ると、早稲田大が上回っている。青山学院大、早稲田大、慶應義塾大の3大学について、2011年時点の順位→2021年の順位を比較すると次のようになる。
【明るい】青山学院=3位→1位、早稲田=2位→3位、慶應義塾=5位→6位
【校風や雰囲気が良い】青山学院=4位→1位、早稲田=1位→2位、慶應義塾=5位→6位
【クラブ・サークル活動が盛ん】青山学院=6位→1位、早稲田=1位→2位、慶應義塾=3位→4位