【学生生活が楽しめる】青山学院=4位→1位、早稲田=1位→3位、慶應義塾=3位→2位
【自由な】青山学院=2位→1位、早稲田=1位→2位、慶應義塾=5位→6位
つまりこの10年で青山学院大は受験生から良いイメージをもたれるようになり、ランキングでも大きく伸長したのだ。いったいなぜなのだろうか。
■キャンパス移転と駅伝4連覇が影響
調査を行ったリクルート進学総研所長の小林浩さんはこう話す。
「青山学院大は13年、相模原キャンパスにあった文系の全7学部(当時)の1、2年次教育課程を、青山キャンパスに移転させました。その結果、『志願度』項目のランキングでも、その前年の5位から3位へと順位を上げています。ここが大きなポイントになったと思います」
高度経済成長期、人口集中を防ぐ法規制によって都心部に大きなキャンパスをつくれず、郊外に分散させた大学は多い。青山学院大の相模原キャンパスは03年に開設されたが、その前年に法律が廃止され、徐々に都心回帰が進んだ。文系学部の青山キャンパスへの移転は、1、2年生と3、4年生の分断をなくし、互いに交流させるために行われた。
「1年次から渋谷のキャンパスで最先端の情報に触れられるのではないかという期待が高まり、志願したい高校生が増えました。また保護者からしても、子どもの下宿を1、2年と3、4年で引っ越したりしなくてもよくなる。こうした意味で青山学院大のイメージに与えた影響は大きかったと思います」(小林さん、以下同)
もう一つ、大きな影響を与えた出来事がある。15年の箱根駅伝で初優勝し、4年連続優勝を果たしたことだ。
「この快挙によって関東以外にも大学の知名度を高めました。さらにメディアの取り上げ方が、なかなか活躍できなかった陸上競技部を、原晋監督が率いて伸ばしたという教育的なストーリーで、テレビなどのメディアにも積極的に露出していました。その効果はあったと思います」