スパイスが香るビリヤニという料理が静かなブームになっている。インドをはじめ主に南アジア地域で親しまれ、パエリア、松茸ご飯と共に世界三大炊き込みご飯の一つとも言われているそう。
ビリヤニは、インド料理店などでも食べることができるが、自宅で作ることができるので、コロナ禍のこの時期、ビリヤニ作りにトライしてみよう。
(1)肉類、野菜、そしてスパイスなどでカレー(グレービー)を作る。(2)インドでよく使われる長粒米のバスマティライスを準備する。そして(3)カレーとお米を合わせて一つの鍋で炊く。待つこと数十分で、ビリヤニができあがる。
カレーの具材によって海鮮や野菜が中心だったりと、いろいろなバリエーションが楽しめる。カレーを作って、お米と一緒に炊くという単純な料理で、あまり大きな決まりはなく、仮にうまくできなくても、それは次への伸びしろがあるということ。
ビリヤニを作れば作るほど実感できる大切なことがある。
それはビリヤニって、オイシイってこと。(文/本誌・鮎川哲也)
■エビのボイル式ビリヤニ
【材料】植物油30g、紫玉ねぎ100g、にんにく・しょうが(すりおろし)各1/2片、グリーンチリ(小口切り)1本、香菜適量、ビリヤニマサラ8g、塩小さじ1弱、トマト(ざく切り)1/2個、有頭エビ250g、水350cc、バスマティライス200g
【作り方】(1)バスマティライス、エビ以外の材料を入れ、ふたをして強火で煮立て、煮立ったら中火で10分ほど煮る。
(2)エビを加えて強火で煮立て、ふたをして弱火で5分ほど煮る。火を止め、ふたをあけておく。
(3)30分浸水したバスマティライスを鍋に入れ、混ぜて強めの中火で煮立てる。ふたをして極弱火で約12分、火を止めて10分ほど蒸らす。エビのボイル式ビリヤニのできあがり
※週刊朝日 2021年4月30日号