身内は弟さんだけとのことから、将来Gさんに万一のことがあれば、資産は全て弟さんに引き継がれることになります。弟さんに資産を残してあげようと考えられているならば別ですが、残す必要はないと思われているのであれば、保有する資産はGさんが有効に活用すべきと私は思います。
何歳までお元気でいられるかはわかりませんが、保有されている金融資産から考えると、今後は年間20万~30万円程度、ご自身の楽しみのために使用されても問題ないでしょう。
●マンション購入でも不安なしそれでも戸別の修繕費には要注意
では、購入するケースも試算してみましょう。現在の一軒家は解体されて売却予定となっているため、解体と購入を1年以内の同時期に行うと仮定します。金融資産は5600万円あることから、引っ越しなどの諸費用込みで2600万円のマンションを購入するとします。
その場合、金融資産額は3000万円に減少、かつ現金で購入したとはいえ修繕積立金や管理費等が新たに発生することになります。これらの費用を毎月3万円、年間36万円とすれば、毎月の支出は14万円、年間168万円になります。ここでは収入の手取額を255万円としたので、年間では87万円の黒字となります。この金額を60歳まで貯蓄したとすれば7年間で609万円となり、60歳時点の金融資産額は3607万円となります。
そして、公的年金の受け取りが始まる65歳までの5年間、毎年の支出が変わらないとすれば840万円を金融資産から取り崩すことになります。つまり、65歳時点の金融資産額は、2767万円となります。65歳以降の年間収支は、公的年金収入120万円、年間支出を168万円とすれば年間の赤字額は48万円です。同金額を金融資産から取り崩していっても、57年ほどカバーできる試算になります。ただし、マンションを購入した場合、月々の修繕積立金には戸別の修繕費は入っておりません。戸別の修繕費には、ガスコンロ、給湯機器、お風呂やトイレなどが該当します。
これらはおおむね10~15年で交換することが多いようですから、購入した場合、戸別の修繕が2回から3回はあることになります。費用をいくらで見積もるのかは難しいですが、一通り替えた場合は少なくとも100万円ではきかないはずです。