「お米の価格が1年で倍以上になり、食費の割合が多くなり、他に必要なモノを我慢しています。生産者の大変さやコストが上がったのは分かりますが、これほど値上がりするのがなぜか納得がいきません。政府や間に入っているJAや様々な業者に対して、とても不信感を持っています」(50代、女性)

「今までの農政大臣は何をやっていたのでしょうか? 物価高でお米だけが上がっているわけじゃないので、庶民の暮らしは本当に大変です。農家の人の生活もあるので多少の値上げは仕方ないですが、倍になればコメ離れが進んでしまいます。実際うちは、お米は今までの半分でいいやと思うようになりました。そしてこれ以上の高騰が続けば、お米からうどんやパンに切り替える予定です」(50代、女性)

「気軽に買えなくなった。スーパーを何件かまわり、安い米を買っている。都心から離れた田舎に住んでるため、備蓄米は売ってない。農家からどんな工程を経て商品棚に並ぶのか消費者にはわからない。無駄な工程がないか見直しが必要と思う」(50代、女性)
 

 お米を生産している側からもコメントがありました。

「零細な兼業米農家です。儲かるなんて無理です。ほとんど持ち出し、周りは高齢化で不耕作地も増えてます。法人化してそれなりに儲かる農業に変えていかないと、日本の米は輸入に頼る事になりかねません」(50代、男性)

「我が家は2反半の田んぼを、JAを介して個別に契約しておコメを作ってもらっています。農業用水使用負担金、固定資産税、その他諸々の負担金は全部払っていますが、お米、使用料等の払い戻しは一切無しです。これだけお米の価格が上がっても一切無しです。これから高齢に伴い、続けていけない小規模米農家も増えると思いますが、この制度では農家の持ち出しばかりで生活は無理です。JAへは不信感ばかりがつのります。小規模農家は無償でJAへ田んぼの管理をお願いしなければならないでしょうか?
 農政として、これから高齢化していく小規模農家の田んぼを維持管理して小規模農家のいろいろな負担を軽減して欲しいです」(70代、女性)

 

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