西武監督時代にリーグ連覇を果たした辻発彦氏(日刊スポーツ)

「スキのないチーム作りを目指した辻氏」

西武で監督を務め、18、19年にリーグ連覇を達成した辻発彦氏は指揮官としての評価が高い。当時の西武は秋山翔吾(広島)、浅村栄斗(楽天)、山川穂高(ソフトバンク)、森友哉(オリックス)、中村剛也を中心に強打者をそろえた『山賊打線』のイメージが強いですが、辻さんは強固な守備と機動力を重視し、スキのないチーム作りを目指していました。新人の源田壮亮を遊撃のレギュラーに抜擢し、外崎修汰を一本立ちさせるなど育成能力も高い。現役時代はヤクルトでもプレーし、コーチ経験もありますし、検討する価値が十分にあります」(民放テレビ関係者)

 ヤクルトにとって次期監督問題がフォーカスされるのは、喜ばしい状況ではないだろう。シーズンはまだ100試合以上残っている。高津監督はここから巻き返して、「次期監督」の声をかき消すことができるだろうか。

(今川秀悟)

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