絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
小学2年生のつくしちゃんには、かえでちゃんという4年生のおねえちゃんがいます。頭がよくて物知りで、計算が早くて、ピアノが上手なおねえちゃん。ちょっと怒りっぽくて、いばりんぼうだけど、つくしちゃんにとっては自慢のおねえちゃんです。
おねえちゃんは歩くとき、少し右足をひきずります。でもおつかいに行くと、お財布を持つのも荷物を持つのも、いつもおねえちゃん。つくしちゃんが持つと言っても、おねえちゃんは「ちびだから無理」。「ちびじゃないもん!」と言い返したら、「あの漢字、読める?」「かけ算できる?」といじわるを言います。
ある朝のこと。学校に向かう途中、つくしちゃんは靴の紐を結ぼうとかがんだときに、ランドセルの中身をすべて道に散らばしてしまいます。おねえちゃんは「グズなんだから」と怒りながらも、教科書やノートを拾ってくれて、さらに大事な消しゴムがないことに気づくと、遅刻覚悟で一生懸命探してくれて……。
「いばりんぼう」「あと五分」「ドッジボール」など、つくしちゃんから見たおねえちゃんの姿を描くお話が5つ収録されています。
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