絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう? そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。

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あらすじ

 小学2年生のつくしちゃんには、かえでちゃんという4年生のおねえちゃんがいます。頭がよくて物知りで、計算が早くて、ピアノが上手なおねえちゃん。ちょっと怒りっぽくて、いばりんぼうだけど、つくしちゃんにとっては自慢のおねえちゃんです。

 おねえちゃんは歩くとき、少し右足をひきずります。でもおつかいに行くと、お財布を持つのも荷物を持つのも、いつもおねえちゃん。つくしちゃんが持つと言っても、おねえちゃんは「ちびだから無理」。「ちびじゃないもん!」と言い返したら、「あの漢字、読める?」「かけ算できる?」といじわるを言います。

 ある朝のこと。学校に向かう途中、つくしちゃんは靴の紐を結ぼうとかがんだときに、ランドセルの中身をすべて道に散らばしてしまいます。おねえちゃんは「グズなんだから」と怒りながらも、教科書やノートを拾ってくれて、さらに大事な消しゴムがないことに気づくと、遅刻覚悟で一生懸命探してくれて……。

 「いばりんぼう」「あと五分」「ドッジボール」など、つくしちゃんから見たおねえちゃんの姿を描くお話が5つ収録されています。

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加治佐志津
ライター 加治佐志津

新聞記事やWEBメディアの編集・執筆を経て、2009年よりフリーランスライターに。絵本と子育てをテーマに取材・執筆を続ける。これまでに取材した絵本作家は100人超。漫画家の夫と2013年生まれの元子鉄の3人暮らし。

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