4月17日の阪神戦で途中交代。ベンチで表情をゆがめる村上(日刊スポーツ)
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 ヤクルトの不動の4番、村上宗隆が試練を迎えている。3月中旬に上半身のコンディション不良を訴えて出遅れていたが、4月17日の阪神戦に今季初出場。だが、9回の打席で左腕・岩崎優の2球目、高めの速球をフルスイングで空振りした後に表情をゆがませた。打席に再び立とうとしたが断念。途中交代を申し出て、翌18日に登録抹消された。再び上半身の同じ場所を痛めたと見られている。

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 在京球団の元トレーナーは「脇腹を痛めたのではないでしょうか。損傷の程度によりますが、1軍復帰に1カ月はかかると思います。再発の可能性が高いのできっちり完治してから戻ったほうがいい。将来がある選手ですしね」と話す。

 村上はこの試合で本職の三塁ではなく、右翼でスタメン出場していた。不慣れな守備で体にかかる負荷が今回の故障につながったという見方があるが、元トレーナーは否定的な見方を示す。

「ファームでも外野で出場していましたし、守備との因果関係はないんじゃないですかね。1軍はファームと緊張感が変わってきますし、フルスイングした際に体がリミットを外れてしまったと考えるのが自然だと思います」

米情報サイトは村上の超大型契約を予測

 村上は3年契約が切れる今オフ、ポスティング・システムでのメジャー挑戦が有力視されている。気になるのは米国の各球団の評価だ。米国の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が今オフの去就が注目されるFA選手を特集したが、村上を4位にランクインした。

 同サイトでは村上が22年に打率.318、56本塁打、118打点で三冠王に輝いたことを紹介。打撃は93マイル(約150キロ)を超える速球に対して打率.154であることを指摘しているが、打球を遠くへ飛ばすパワーと変化球への対応力を高く評価。「山本由伸(現ドジャース)の足跡をたどり2億ドル(約286億円)以上、市場の評価次第で3億ドル(約429億円)以上の契約を求めることができるかもしれない」と超大型契約を結ぶ可能性に言及している。

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