
約半数を女性トイレに
東海道新幹線は16両編成で運行され、これまで「奇数号車」に男女共用トイレを2カ所ずつ設置していた。このうち、多目的トイレが設置されている11号車を除いて、男女共用トイレの半数を女性専用に変更した。女性専用トイレへの変更は、昨年12月から順次始められていて、ダイヤ改正時に全ての列車に設置された。
JR東海が車内に女性専用トイレを設けるのは初。その理由を同社はこう言う。
「東海道新幹線を観光等の目的でご利用になるお客様の増加に伴い、女性のご利用の割合が増加していることから、利便性、快適性確保の観点から実施するものです」
他にも、JR東海の、「『のぞみ』の普通車指定席拡大」も注目だ。全ての「のぞみ」でこれまで自由席だった3号車を指定席にする。
「ご利用になるお客様の指定席ニーズに応えるべく、3号車を指定席とすることで指定席数を拡大します」(JR東海)
JR西日本は、「大阪・関西万博に向けた輸送力の強化」(松本さん)で利便性を図る。

万博会場へスムーズに
大阪・関西万博開催(4月13日~10月13日)に伴い、新大阪駅と万博会場に近い桜島駅を結ぶ、8両編成の臨時快速列車「エキスポライナー」の運行を開始した。日中約1時間おきに走らせ、これまでは大阪駅などで乗り換える必要があったが、この列車を利用すれば、新大阪・大阪駅から桜島駅まで、乗り換えなしで一直線。到着後は、駅シャトルバスに乗り継ぎ万博会場へと、スムーズに移動できる。

エキスポライナーの車両は、大阪環状線用の323系を改造した「JR WEST Parade Train」を使用。鮮やかなラッピングが特長で、桜島駅方面の先頭1両に、パレードをイメージしたラッピングを施し、万博の「わくわく感」を表現。車内はLEDパネルを設置し、カメラで撮影した外の風景をリアルタイムで投影、さらにさまざまなテーマ演出を合成した映像が流される。
JR西は万博アクセス関連では、大阪環状線やJRゆめ咲線(桜島線)、阪和線で、一部列車の増発も実施する。
「万博期間中に多くのお客様がご利用になられるという想定のもと、各線区のご利用想定を算出し、必要となる輸送力を補完する目的で設定いたします」(JR西)
北の大地でもダイヤ改正が行われる。
「石北線の変化が大きい」
と松本さん。