
なぜ結果が変わったのか。今回は幸福度が低いグループと高いグループで分けて調べたからだ。幸福度の低いグループは一定の収入で幸福度が頭打ちになるが、高いグループは年収10万ドル(約1500万円)以上になると幸福度は加速度的に上昇していった。
「幸福度が高い人は、お金があればあるだけ幸せになります。一方、お金があるけれど幸福度が低い人は、憧れの車を買ったとしても、高ストレスを抱えているため、素直に喜べません。あまりにも忙しくて幸福度が低く、お金があっても旅行に行く時間もないと嘆く人もいるでしょう」(佐藤教授)
お金は人をハッピーにする。でも、幸せはお金で買えるわけではないのだ。(編集部・井上有紀子)
※AERA 2025年2月17日号より抜粋