自分がコントロールできる随意筋も、コントロールできない不随意筋も、年とともに衰えるものです。ですが、がっかりしないでください。「老化現象ならしかたがない」と思ってはいけないのです。なぜなら、老化現象でも抗えるからです。筋肉は年をとっても鍛えられます。
ほうっておいて、よくなることはない
年をとると過活動膀胱になる人が多いとお話ししましたが、1000万人以上の日本人が過活動膀胱を抱えているとされます。
過活動膀胱になると、
・突然とてもトイレに行きたくなって、どうしても我慢できない
・頻繁にトイレに行く
・間に合わなくてもらしてしまう
ということが起こります。
あなたにすでにそのような自覚症状があれば、きっと生活に不便を感じていることでしょう。頻繁にトイレに行くのが夜なら、寝不足で昼間に起きているのがつらいかもしれません。
そうはいっても、「どこかが痛んで立てない」「心臓がバクバクして呼吸が苦しい」などの事態に比べれば、緊急性は感じないかもしれません。
「気にしないようにしよう」という解決策もあり得るでしょう。けれども、
・家族にも話しにくい
・気持ちがどんどん内向きになっている
・生活に不便を感じている
もし、このようにお悩みでしたら、ぜひ治してほしいと思います。なぜなら加齢とともに少しずつ進んだ症状であれば、ほうっておいてよくなることはなく、逆に今後もますます進む可能性が高いからです。