◎ 我慢しようと思えば我慢できる

 「全然我慢できない」「ほとんど我慢できない」のであれば、なにかの病気かもしれません。誤解しないでほしいのですが、尿を「我慢する必要がある」のではなく、「我慢できる」ことがポイントです。我慢のしすぎはよくありません。我慢をしすぎると膀胱がパンパンにふくらんで血流障害になり、たまった尿がちゃんと出なくなる恐れがあります。

◎ トイレは1日に5〜7回。 夜は行かないか、1回だけ行く

 季節の影響や状況による差もありますが、平均的に昼間は5〜7回、睡眠中は0〜1回がトイレの平均回数です。これよりも多いと「頻尿」と呼ばれます。逆に少ないのも問題があります。1日に2~3回しかトイレに行かないという人もいますが、少なすぎます。

◎ いきまなくても出る

 便と違って、尿はいきまなくても出るのが普通です。ところが、尿が出にくくなる病気になると、いきまないと出なくなります。尿を出すのにいきみすぎると、膀胱にたまった尿が尿管を通って、腎臓のほうに逆流してしまうこともあります。

◎ 勢いがあって、途切れずに30秒以内に終わる

 排尿時間の平均は、男女とも21秒前後です。短くて10秒足らず、長くても30秒くらいなら誤差の範囲です。いつも30秒より長くかかっている人は、膀胱に問題があるのかもしれません。

◎ 残尿感はない

 終わった後で、またすぐに「トイレに行きたい」と思ったり、「出し切った感じがしない」「後から少しもれてくる」ことがあったりすれば、どこかに問題があります。

◎ 1回にコップ1杯くらい(200㎖以上)の量が出る

 体の大きさによって膀胱の大きさも違い、ためられる尿の量も違います。また、水を大量に飲んだのに汗が全然出なければ尿は増えるし、暑くて汗が噴き出ているような状況なら尿は減ります。それでも平均すると、1回の尿の量はコップに1杯程度(約200〜400㎖)です。これよりも多かったり少なかったりするのは、なにかしらの問題がある可能性があります。

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体には随意筋と不随意筋がある