尿トラブルのせいで、いつのまにか、ちょっと暗くなり、内向きになっていることが多いのです。思い当たることはありませんか? 逆に、もしも尿の悩みがなくなれば、周囲の人への隠し事が(少なくとも1つは)なくなり、気持ちがオープンになってきます。
ちなみに、ほとんどの場合、尿トラブルは突然現れるわけではありません(突然現れたのなら、なにか病気が潜んでいるのかもしれません。すぐに泌尿器科へ行ってください)。
少しずつ悪くなってきたために、いつのまにか生活の不便に慣れてしまったかもしれません。半ばあきらめているかもしれませんね。でも、その不調とサヨナラできれば、以前と同じような快適な暮らしが戻ってくるはずです。
だいじょうぶ。ほとんどの尿の悩みは、自分で治せますよ。
「排尿チェック」
尿トラブルのセルフケアをご紹介する前に、トラブルがなぜ起こっているのか、簡単に仕組みも交えてお話ししましょう。今、あなたの体になにが起こっているのか知ってから対策をしたほうが、納得感も得られますし、続けてみようという気にもなりやすいものです。
尿の悩みがあっても、「考えすぎかな?」「この年になれば、みんな同じ?」「いや、自分だけかも……」などと思いあぐねているかもしれません。
では、そもそも「健全な排尿」「心配のない排尿」とは、どんなものだと思いますか?
まず、次の項目をチェックしてみてください。
◎ 我慢しようと思えば我慢できる
◎トイレは1日に5〜7回。夜は行かないか、1回だけ行く
◎ いきまなくても出る
◎勢いがあって、途切れずに30秒以内に終わる
◎ 残尿感はない
◎1回にコップ1杯くらい(200㎖以上)の量が出る
いかがですか?
すべてに当てはまれば、あなたの尿に問題はありません。つまり、当てはまらないところがあれば、ちょっとおかしいかも……ということです。それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。