今季はエンゼルスなどでプレーしたケストン・ヒウラ(AP/アフロ)
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 MLBのワールドシリーズ、NPBの日本シリーズが終了し、日米ともにストーブリーグに突入した。

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 これから本格的に各チームが動き出すが、日本のプロ野球で注目されるのが助っ人の補強だ。最近は日本を経由して米国で活躍する選手も多く、レベルが高いと認知されているNPBで結果を残せばキャリアの立て直しもできる。さらに給料など待遇の面も悪くないため、日本でのプレーを選ぶ“大物”メジャーリーガーも増えた印象を受ける。

 昨シーズンのオフもメジャー通算178本塁打のルーグネッド・オドーア二塁手(巨人)、同114本塁打のへスス・アギラー一塁手(西武)、同108本塁打のフランミル・レイエス外野手(日本ハム)らが“大物”として騒がれ来日した。

 オドーアは開幕前に突然の退団、アギラーも30試合で打率.204、2本塁打と全くいいところがなかったが、レイエスは序盤こそ苦しんだものの、夏場以降に本領を発揮。結果的に打率.290、25本塁打、65打点と“投高打低”が顕著な中で素晴らしい成績を残した。やはり、メジャーで実績のある選手のポテンシャルは高く、今オフも“大物”を狙う球団もでてきそうだ。

 そこで今回はフリーエージェント(FA)選手の中から、このオフにNPB入りがありそうなメジャーで実績のある選手を探ってみたいと思う。

 ここ最近来日が目立つのが、キャリアの早い段階で結果を残したものの、その後は伸び悩んでいる30歳前後の選手。上記のオドーアやレイエスもそれに当てはまり、昨年ロッテで本塁打王となり、今季も打線の核として活躍したポランコ(来日時は巨人でプレー)も同じような状況で来日している。

 今オフのFA選手でその条件に当てはまりそうなのが、ヨアン・モンカダ三塁手(ホワイトソックスからFA)だ。現在29歳でキューバ出身のモンカダはレッドソックス時代に超トッププロスペクトとして期待され、2016年にメジャーデビュー。同年のオフにホワイトソックスにトレードされ、移籍3年目の2019年には打率.315(511打数161安打)、25本塁打、79打点とキャリアハイの成績をマークした。

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モンカダと同じ“早熟”の大砲も狙い目?