翌年の開幕前には5年総額7000万ドル(約108億円)の契約を結んだが、その後は成績が下降。今季も開幕直後に左内転筋を負傷し、出場は12試合のみ。オフには球団が契約延長オプションを破棄し、FAとなっている。ここ数年の成績を見る限りメジャーでの評価は落ちており、同じキューバ出身の選手が活躍した例があるNPBに活躍の場を求める可能性もあるだろう。守備力も高いだけに日本でプレーの意思があれば、“獲りやすい”選手だ。
モンカダは11月9日から始まるプレミア12でキューバ代表の一員としてプレーするが、韓国メディアに対して「アジアのリーグでプレーしたい」という発言もしており、今後の選択が注目される。
同じような立場の選手としては27歳のエロイ・ヒメネス外野手(オリオールズからFA)が挙がる。ヒメネスは2019年にメジャーデビューするといきなり122試合に出場して打率.267(468打数125安打)、31本塁打、79打点をマーク。その年の開幕直前にメジャーデビュー前の選手としては異例の6年総額4300万ドル(約65億5000万円)の契約を勝ち取った実力をいかんなく見せつけた。翌年もコロナ禍で短縮されたシーズンで55試合に出場し、打率.296(213打数63安打)、14本塁打、41打点を記録してシルバースラッガー賞にも輝いている。
だが、前途洋々に見えたキャリアもその後は度重なる怪我の影響もあり、思ったような数字は残せず。今年はシーズン途中にオリオールズにトレード移籍。再起を図ったが、新天地でも33試合の出場で打率.232(95打数22安打)、1本塁打、7打点と低迷し、オフには球団が契約オプションを破棄してFAとなっている。守備力も決して高くなく、先述のように怪我も多いが、その打撃力は一級品。現状、モンカダと同じく現地での評価は下がっているだけに、日本でキャリアを立て直してメジャー復帰というルートを目指す可能性もあるだろう。